Turky01
震災の支援国 トルコ 2011年3月14日
日本の報道ではほとんど取り扱われていなかった件をひとつ。
被災後に救助支援をしてくれた国がいくつもありましたが、真っ先に駆けつけてくれた国のひとつにトルコがありました。ほぼ一番乗りしてくれています。なぜか報道落ちしているのですが。。。
外交官曰く
「イズミット地震(1999年)の時、日本はすぐに助けに来てくれて、どの国よりも長時間救助に当たってくれた。今度は私たちの番だ」
(日本の救助隊は当日夕方に出発。ハイテク機器を使う救助方法のおかげて、一週間以上ぶっ通しでの活動が可能だった。そのため救助犬探査が主流だった欧米救助隊の度肝を抜きました(救助犬は休息が必要))
親日国として知られるトルコですが、これは単なる憧れで親日国になった訳ではなく、エルトゥールル号遭難事件(1890年)以来の、相互救助の歴史から生まれたものです。
トルコの小学校では必修事項だそうですから、トルコ人はこの時の援助を今でも感謝してくれています(イランイラク戦争の時には、撃墜覚悟で邦人救出までしてくれました)。
今回の災害でも、日本を信頼してくれています。
世界中で新規の原発建設が不可能と言われている中、トルコは「原発建設を推進する」そうです。
しかも、発注先は東芝(製造元)と東京電力(運転技術)。
ロイター通信:トルコは原発建設計画を推進、日本の地震は影響せず=エネルギー相
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-20021220110315
[イスタンブール 14日 ロイター] トルコのユルドゥズ・エネルギー相は、2カ所の原子力発電所の建設計画について予定通り進める方針を示した。
1カ所では日本との技術協力で進める予定で、東京電力および東芝と協議を進めている。
エネルギー相はテレビ番組で「日本の今回の地震はトルコの計画に影響しない。今回の事態からの教訓を踏まえ、協議を継続する」と述べた。
トルコには断層帯が通っており、地震も活発。1999年の2回の地震では死者数が2万人を超えた。
(今後の事故の経過によって、計画は変わるかも知れませんが)この時期に、これだけのことを言ってくれる国は皆無です。国内向けではなく、外国に向けて、日本を庇うための発言ですから。
地震国だけに、地震国の技術を信頼してくれているようです。
「今回の事態からの教訓を踏まえ、協議を継続する」と、
新型炉を更に改良した原発を建設する予定のようです(福島第一旧式炉で、運転40年の最老朽機。去年廃炉の予定でした)。
元記事:オーロラ速報・2011年3月17日分
http://www.canadaauroranetwork.com/index.php?aur-soku201103b